の一種であるニュートリノが、光の速度より速く飛んでいる。」とする観測結果を発表しました。
実験の内容は、ニュートリノ(ミュー型)を加速器という装置で打ち出し、約730q離れたイタリア
の地下研究所へ地中を通して飛ばして、到着した時間を比較したそうです。 光はこの距離を
0.024秒で飛びますが、今回の観測によってニュートリノは光より1億分の6秒(60ナノ秒)早く
到達しているという結果になったそうです。 これは、ニュートリノが光の速度より0.0025%だけ
速く飛んだことを示していることになるそうです。 ただ、これを聞いて私が最初に思ったことは
「誤差じゃないの?」です。 確かに一般の人が考えているよりもずっと正確に超短時間を計測
することは可能ですが、出てきた差が1億分の6秒とあまりにも微小だからです。
今回の結果も正しいかもしれませんが、やはり懐疑的に見られています。 粒子と光を発
射する装置の発射と時間計測開始のシンクロの誤差は無いのか、730qを飛んでいる間に
外部の地磁気や電場などの影響を受けていないか、粒子の飛行経路の真空状態は十分か、
到着した粒子をそれぞれ感知して時間を計測する部分に誤差は無いのか、素人の私でもこ
れくらい思いつきます。 それより、730q離れた所とどうやって同時に発射と計測を出来る
のか、の方が難しいように思います。 後日、名古屋大学と欧州の研究グループはやはり
再検証実験を準備していると報じられていました。 結果が楽しみです。 では、また次回。
相対性理論では、「光より速い物質は無い。」が大前提だそうです。
【関連する記事】